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【院長コラム】
下肢静脈瘤の診察と検査

足に浮き出てくる血管の瘤は「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」と呼ばれるものです。静脈瘤の血流は心臓に戻るのが基本で、立っている時は重力に逆らって上に向かって流れていることになります。そのため、足先に血流が戻らないように静脈内には逆流防止弁があります。しかし、その弁が壊れることで血液が溜まり、血管が膨らんで静脈瘤となります。

診察前の問診では、瘤の発症時期、コムラ返り、浮腫(むくみ)、怠さ、痒み、痛みなどの自覚症状をはじめ、生活習慣や過去の病気、身内に同じ症状化ないかを尋ねます。これは下肢静脈瘤であるかないかの、判断情報となります。

下肢静脈瘤の診察は視診(瘤や色素沈着、潰瘍の確認)、触診(浮腫、皮膚の状態確認)、超音波検査です。検査は基本、立ったまま行います。立つのが困難な方は座った状態でも可能です。足にゼリーをつけ、プロープという器具を当てるだけの、痛みのない検査です。
原因になることの多い鼠径部(そけいぶ)の血管までしっかり検査します。

一般的には、カラードップラー検査という方法を行い、血液の流れの向きを色で表しますので、逆流があるかどうかがすぐに判り、原因の場所も正確に確認でき、診断や治療方法もすぐに提示することができます。
 

2018-12-03

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