初診は2024年12月中旬以降に予約できます。
日帰り手術は2024年12月下旬以降に予約できます。
日帰り手術件数 13,516件
(2004/5~2024/11)内訳
鼠径ヘルニアは自然に治る病気ではありません。放置しておくと悪化はする事はあっても、症状が軽減される事はありません。
鼠径ヘルニアの治療方法は手術だけです。
盲腸のように薬で散らす事もできませんし、安静だけで治るものではありません。ですので、鼠径ヘルニアかもと思ったらすぐに病院に向かうようにしましょう。
脱腸が治るお薬はありません。しかし、手術をすることで簡単に脱腸は治ります。
お子様の場合は、経過をみて、治らなければ4歳までに治療を行うほうがよいと思われます。これ以上になると、手術の記憶がのこる場合があります。
アメリカでは、成人脱腸の80%以上が日帰り手術で治療されています。
当院は日帰りで鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を行っています。
そもそも、脱腸手術自体は古来から行われているもので、大変なものではありません。 近年、人工補強材の開発技術の進歩により、身体にかかる負担が軽減され、日帰り手術が可能となりました。
一昔前の主な治療方法としては、飛び出してくる部分を切って、周りの筋肉やスジで飛び出てこないようにふたをするバッシーニ法による手術が行われていました。
但しバッシーニ法は無理やり筋肉やスジを寄せるので痛みを伴うため、手術のあとに入院が必要で安静が必要でした。またこの手法では、腸の一部の飛び出した部分を切除しただけで、筋肉の弱い部分はそのままですので、再度同じ場所から飛び出してくる再発の可能性が高く、今日ではあまり有効な手法ではありません。
アメリカのヘルニア専門手術センターの方法を取り入れている、全国のヘルニア手術の専門家と常に情報交換し、最新・最高の治療を提供できるよう心がけております。
近年開発された手術方法(メッシュ・プラグ法)は、飛び出てくる部分に人工の膜(ポリプロピレンメッシュ)を張り合わせます。特殊な材料を使うため手術の後に抜糸の必要がなく、手術の直後から歩けます。
当院では、この手術方法で日帰り手術を行っています。
このメッシュ・プラグ法はリヒテンシュタイン法、クーゲル法・ダイレクトクーゲル法といった派生法もあります。そけいヘルニアの場所や程度によって使い分けます。
人工の膜(ポリプロピレンメッシュ)は40年ほど前から使用され、世界で120万個以上の臨床使用の実績があり、体内使用の安全性は確立されています。国内でも多くの医療機関で使用されていますので、体内に入れる事に不安を感じている方もご安心下さい。
手術中に目が覚めていると、痛みや不安によりストレスがかかります。最新の麻酔方法により眠った状態で手術を行います。
日帰り手術の場合、局所麻酔を使うことが多いのですが、楽クリニックは患者様を第一に考え、最新の麻酔を採用しています。
脱腸(そけい鼠径ヘルニア)の術後、翌日よりシャワーを浴びれます。7日後に来院していただきます。
デスクワークの場合、本人の判断で復帰を許可します。
力仕事の場合、日帰り手術後1~2週間で復帰を許可します。
当クリニックでは、可能な限り順番をお待ち頂くことがないようスムーズに診察・治療を受けて頂けるよう努めています。
いよいよ手術当日です。出来るだけリラックス・安心して頂けるようにスタッフも心掛けています。
手術翌日の朝、クリニックより手術後の経過伺いの電話をさせていただきます。
1週間後に再診(ご自宅での傷の消毒は不要です。入浴も可能です)。
患者様が楽に安心してそけい鼠径ヘルニア(脱腸)の手術が受けられるよう、手術前はわかりやすい説明を心がけています。手術・治療にかかる費用は、患者様の症状や容態によって治療・手術内容が異なりますので、検査・初診・診察後にご説明させていただきます。
そけいヘルニア手術費用の目安です。下の金額はあくまでも目安で、病状や入院時の2人部屋、個室入院ではこの金額に部屋代が加算されます。
手術の費用 | 健康保険使用3割負担の場合 | |
---|---|---|
日帰り手術 | 約15万円 | 5~6万円 |
入院 | 約25~30万円 | 6~7万円+(約1万×入院日数) |
鼠径ヘルニアの手術は極力身体への負担・影響が少ない手術・治療を行いますが、全く負担が全くない訳ではありません。
手術前・手術後は、下記の事項を厳守していただきますようお願いします。
鼠径ヘルニアは、従来のメッシュを使わない手術後では10%前後、メッシュを使う手術後2%前後の再発があるといわれております。
再発した場合、再発性鼠径ヘルニアの可能性があります。
最新の脱腸手術とはいえ、再発の可能性はゼロではありません。 再発した場合も、適切な手術を行うことで、治療することが可能です。ただし、再手術となりますから、 臨機応変の対応が必要とされ、経験のある医師に相談されることをお勧めします。
鼠径ヘルニアの手術を受けられた部分、またはその周囲が再びふくれてきます。
鼠径ヘルニアの手術直後から2年までの再発は、ヘルニアの部分を補強する部分がずれたり、 補強しきれなくなり起こります。 数年以上たってからの脱腸の再発は、加齢などによりおなかの壁が弱くなるために起こったものです。
当クリニックで対応出来ない場合は、他施設に紹介となります。
再発性鼠径ヘルニアの治療は手術しかありません。
脱腸(そけいヘルニア)再発の手術は非常に難しく、高度な技術を要し時間もかかります。一般には専門医が担当します。
同じ部分を切開する場合、神経や血管を傷つける可能性も高く、元々の手術の切開場所と違う部分を切開する必要があることも多いです。