日帰り手術の実績 10,434件
(2004/5~2020/1)

痔ろうとは?

痔ろうのイラスト図

痔ろう(あな痔)とは、肛門のまわりに直腸からばい菌が入って炎症を起こし、膿を出すおできができ、最終的に直腸と皮膚がつながるトンネルができる痔です。 老年~中年の方に多く、また男性に多いのが特徴です。この痔の初期の症状は、肛門周辺の痛みと発熱です。

痔ろうになると、トンネルから膿が出てくるだけでなく、痛みや発熱を伴い、長年にわたって放置するとトンネルが枝分かれして、まれにがん化することもあります。その場合は手術により肛門をとらなくてはならなくなります。

痔ろうの経過と特徴

痔ろうは、薬での治療は効果がないので、症状が軽いうちに手術による治療を行います。症状が軽いうちは手術は簡単ですが、放置して症状が進むと複雑な手術が必要となります。

1.初期

痔ろうの初期症状イラスト図
  • 下痢をしていると原因になりやすい。
  • くぼみ(肛門陰窩)に便が入り、細菌に感染します。
  • くぼみの奥に膿の袋ができてしまいます。

2.中期

痔ろうの中期症状イラスト図
  • 袋が外向きに破れ、膿が出てしまいます。
  • 体調が悪いときや弱っているときは便の大腸菌などに感染し、化膿しやすくなります。

3.末期

痔ろうの末期症状イラスト図
  • 便の度にくぼみに細菌が入り炎症が続きます。
  • 手術による治療を行わないと、稀に癌化する場合もある。

痔ろうの原因

痔ろうになる主な原因は、下痢などにより、歯状線(しじょうせん)にある肛門陰窩(こうもんいんか)というくぼみに下痢便が入って、細菌に感染して起こります。小さなくぼみなので通常はここに便が入り込むことはないのですが、下痢をしていると便が入りやすくなります。その結果、膿の袋(肛門周囲膿瘍)ができます。その後、袋が外向きに破れて膿が出てしまいます。体調が悪い時や体力が弱っている時などは、便の大腸菌に感染し、化膿(かのう)しやすくなります。

最近、温水便座を使用する方の痔ろうが増えています。肛門の中で水が入り、下痢便と同じ状態になるためです。

痔ろうの治療

痔ろうは他の痔と違って、生活習慣を見直したり、食生活を改善したり、治療薬を使っての治療法はほとんど効果がなく、手術治療をするしかありません。

痔ろうの治療「シートン法」

手術には、一気に切り開いて管を取り除く方法と切り開かずにゆっくりと管を取り除く方法があります。切り開く場合は、入院加療が必要となりますが3週間程度で早く治ります。ただ、傷が治っても肛門が変形し(※この肛門の変形を治療することは困難です)、キズ口からおならや下痢便が漏れることがあります。当院では、ごく浅い単純痔ろうにしか行っておりません。

当院では主に、切り開かずに管を取り除く方法”シートン法”を行っております。この手術法では治癒までの時間はかかりますが再発が少なく、便を漏らすなどの副作用が起こることは殆どありません(4~12ヶ月程度の時間が掛かります)。

シートン法は、膿のトンネルに生ゴムの紐と薬を含んだ糸を挿入して治療します。従来のトンネルを解放する方法や、くりぬく方法よりも優れていることから、近年肛門の専門の学会や研究会で注目されています。当院では、出来る限りシートン法を用いて、大きく切らずに時間をかけて治します。

単純痔ろうと複雑痔ろう

複雑痔ろうは、単純痔ろうに比べて手術の難度が高く、治療費用も高額になります。

I型痔瘻

皮下痔ろう、粘膜痔ろうとも呼ばれ、発生頻度は高くありません。

II型痔瘻

筋間痔ろうとも呼ばれ、痔ろうの60~70%を占める一般的な痔ろうです。

III型痔瘻

その後は治癒(ちゆ)する場合と、悪化して痔ろうになる場合があります。

IV型痔瘻

骨盤直腸窩痔ろうとも呼ばれ、まれに発生します。

単純痔ろうとは

単純痔ろう(単純なもの)とは、粘膜や皮下のみに痔ろうのトンネルができる浅い痔ろうです(日本の隅越分類I型)。トンネルを切り開く手術(開放術)で治療します。切れ痔の手術と同じ程度の処置を行うため、費用も切れ痔の手術と同じ程度です。

複雑痔ろうとは

複雑痔ろう(複雑なもの)とは、肛門を締める筋肉を貫く痔ろうのトンネルができる深い痔ろうです(日本の隅越分類 II、III、IV型)。複雑痔ろうは、バッサリ切り開く手術を行うと、手術後肛門の変形をきたしたり、しまりがゆるくなることがあります。このため、修練をつんだ外科医が治療を行う必要があります。費用も単純痔ろうの倍以上に設定されています。

手術後について

日帰り手術なら翌日から普通の生活を送っていただけます。

  • 手術当日は安静にして下さい。
  • 手術の翌日からどんどん動いて下さい。
  • 手術後に強い痛みがあるとき、排便時に紙に3cmほどの血がついたとき、それ以上にポタポタと出血したときは、すぐに当院まで連絡してください。
  • 切る手術の場合は、手術後2~3日は安静にしてください。

痔の簡易診断

お尻がどうなっているのか気になっている方、下のフローチャートから簡単にチェックしてみましょう。

Question1

痛みがある?

痔の治療について詳しく読む

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
①痔について

痔でお悩みの方。なかなか人に聞きにくかったり、一人で悩んでおられる患者様が多く、いざ病院で診察・治療に来ら……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
②いぼ痔

イボ痔は、医学用語では「痔核(じかく)」と呼ばれ、肛門の血の流れが悪くなり、血管がはれてこぶ状になる痔です……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
③切れ痔

切れ痔は裂肛、裂け痔ともいい、肛門の外傷といってよい病気です。かたい便が肛門から出るときに歯状線より外側の……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
④痔ろう

痔ろう(あな痔)とは、肛門のまわりに直腸からばい菌が入って炎症を起こし、膿を出すおできができ、最終的に直腸……

現在閲覧中です

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑤当院の痔の治療

おしりを見せるのは、なかなか勇気のいることです。院長(藤田)自身も排便時に紙に血が付いたとき、診察を受ける……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑥痔の日帰り手術について

入院での手術治療よりも、身体への負担が少ないのが日帰り手術です。当院では、日帰り手術専用の最新高品質の技術……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑦肛門周囲膿瘍とは?

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)とは、肛門のまわりに膿(うみ)がたまる状態です。飲酒、温水便座の使……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑧痔Q&A

痔の治療に病院を選ぶときに色々とお悩みになることは多いはずです。私の病気にどんな治療をされるんだろう?どん……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑨痔を予防するには?

特定の症状だけでなく、痔の病状全般に言えることですが、普段から便通を整えて、規則正しい生活をすることが一番……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑩痔と女性の関係

痔は男性の方が多いというイメージがありますが、実際は女性も痔を患っている方が多いようです。これは、女性の場……

詳しく見る

医療用弾性ストッキングを履く女性のイメージ
⑪痔と勘違いしやすい病気

おしりの病気には、痔と似た症状の病気があります。痔よりも怖い病気の場合がありますので、痔と間違えやすい病気……

詳しく見る