初診は2025年2月中旬以降に予約できます。
日帰り手術は2025年2月中旬以降に予約できます。
日帰り手術件数 13,644件
(2004/5~2025/1)内訳
楽クリニックでは、下肢静脈瘤のどの治療も保険適用の日帰り手術が可能です。
下肢静脈瘤は悪性の病気ではありませんので、治療を受けなくても健康を損なうことはありませんが、放置して自然に良くなることもありません。
根本の原因となる血管の状態に合わせ、異なった方法を選択し、患者さんの症状に最適な治療をお勧めしています。
下肢静脈瘤の根本治療は手術ですが、全ての症状に手術が必要とは限りません。手術を行うかどうかは、重症の程度やご希望により判断をします。
ボコボコした血管のコブがなく、網目状や蜘蛛の巣状になった細い血管の症状は経過観察で良いでしょう。また血管のコブがあっても、問題なく日常生活が送れているなら、医療用弾性ストッキングを着用するなどの保存的治療でも十分な場合も多くあります。
コブが大きくなり、だるさやこむら返りなどの症状を自覚する場合は、治療のご希望を伺った上で「手術の検討」をします。
膝下のかゆみや色素沈着といった皮膚の炎症がある場合は、早めに手術をおすすめします。
少しずつ症状は進行していきますので、体に負担を掛けないよう、重症化する前に専門医に相談し、身の回りのことが出来る元気な内に治療するのが良いでしょう。
詳しい症状は「下肢静脈瘤について」をご覧ください。
圧迫療法は、足先からふくらはぎにかけて圧迫し、足元に溜まりやすい静脈の血液を、心臓へ戻す効果があります。
足の血管のコブはあるが、それ以外に不快な症状がない場合、まずは医療用弾性ストッキングによる圧迫療法を行います。
圧迫圧の強い医療用弾性ストッキングを日常的に使用することで、足の不快な症状の軽減や下肢静脈瘤の進行の予防に繋がります。
適切なサイズでないと効果が少ないので、医療機関で測定し、自分に合ったものを着用するようにして下さい。
「だるさ」「こむら返り」「かゆみ」「色素沈着(皮膚の炎症)」などの症状がある人には、手術を勧めています。
当院では、「レーザー治療」「ストリッピング手術」「硬化療法」を、症状に合わせて選択・治療します。
日帰り手術は、レーザー治療を主に何れの治療も保険適用で受けることができます。点滴で浅く眠る全身麻酔で、手術は1~2時間程、来院から2~3時間程で帰宅となります。
手術当日は家事など安静の必要はなく、翌日から軽い運動や仕事・入浴が出来ます。
術後一定期間は、定期的な検診を受け手いただく必要があります。
原因となる静脈の血管内に細いカテーテルを入れ、レーザーを当て、血管を焼いて閉塞させる方法です。
術後の痛みや内出血が少なく、傷も針穴程度なのでほとんど跡が残りません。照射後の血管は、ゆっくりと体内に吸収されて無くなります。治療で血管が消失しても、多数の静脈が張り巡らされているため、足の血流に全く問題は起こりません。
術後に一時的な太もものつっぱり感を自覚することがありますが、時間とともに改善します。
再発率は低く、治療効果の高い方法です。
※治療方法は、医師の診断により決定します。
大きく太くなった血管や蛇行して複雑になった血管は、レーザー治療では効果が期待できない場合があります。また、皮膚表面に近い血管には不向きな為、従来のストリッピング手術を選択することがあります。
レーザー手術は、該当する静脈を閉塞してしまう事から、静脈を取り除くストリッピング手術同様に再発率は極めて低く、治療効果の高い手法で、日帰り手術が可能(入院の必要の無い)です。
下肢静脈瘤のレーザー手術は、径の細いレーザーファイバーを血管の内腔に挿入してレーザーを当て静脈瘤を閉塞させます。レーザーは波長が1470nmで、血管の壁を変性し収縮させる性質をもっています。 照射後血管が縮まり閉塞します。
閉塞した静脈には血液が流れなくなり、約1年程で自然に体内に吸収されますし、静脈は足全体に無数に張り巡らされていますので、治療で閉塞しても全く問題ありません。
レーザー手術は今までの治療方法に比べて、短時間での治療が可能で、体の負担も少なく、治療による跡が目立たないなど、多くの利点を有しています。唯一の欠点は術後に内出血やつっぱり感と痛みを太ももに自覚することですが、時間とともに症状は消失します。
当院では、2005年9月より、下肢静脈瘤のレーザー治療装置を導入し、当時としては早い段階でレーザー手術による治療をスタートしました。
2025年2月現在、保険適用のある1470nm下肢静脈瘤血管内レーザー装置「ELVeSレーザー1470」を導入しており、患者さまへの身体の負担も少なく、手術部位の創がほとんど残りません。また局所麻酔で約30分程での手術が可能ですので、治療後すぐに歩くことも可能です。
下肢静脈瘤のレーザー手術のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
大きく太くなった血管や蛇行して複雑になった血管を、広範囲に取り除くことができます。
切除する血管の両端の皮膚を小さく切開し、原因となる血管をワイヤーに結び付けて抜き取る方法です。
5~15ミリ程度の小さな傷で、術後の痛みもごくわずかです。内出血することがありますが、ゆっくりと自然に消えていきます
レーザー手術同様、再発が少ないのが特徴です。
【ストリッピング手術で治療するケース】
血管が蛇行していたり血管が太過ぎてレーザー治療では治療が困難な場合など。
軽度な下肢静脈瘤(網目状・くもの巣状静脈瘤)の治療に対して用いられます。静脈の血管の中に硬化剤を注射し、原因となる血管(静脈瘤)を硬化剤で固めます。
治療した部分に内出血が起こりますが、1、2週間程で改善します。その後、静脈に沿って皮膚の表面が茶色くなることがあり(色素沈着)、硬くなってしこりになります。
半年も経つと、しこりは消えますが、色素沈着は消えるまで1~2年くらいかかります。
【硬化療法で治療するケース】
網目状静脈瘤・クモの巣静脈瘤 など軽度な下肢静脈瘤。
下肢静脈瘤を放置して症状が悪化すると、膝下、特にくるぶし周囲が色素沈着により茶褐色になります。その状態で放っておくと、皮膚がただれて液がにじみ出たり、潰瘍で穴が空いたりします。静脈瘤が原因の潰瘍は、皮膚状態が重症な割に痛みが少ないのが特徴です。しかし、血液や浸出液が出て、感染症の心配もあるので治療が必要です。
潰瘍の治療はまず、足を締め付ける医療用の包帯やストッキングを履く圧迫療法を行います。足の表面の血管に停滞している血液を足の奥(深部)にある主な血管に押し戻し、血流と皮膚症状の回復を図ります。基本的には消毒の必要がなく、患部を洗浄して圧迫します。圧迫と同時に、必要に応じて飲み薬や塗り薬を使用することもあります。病状や状態を診ながら、原因となっている静脈瘤の手術をすすめていくことになります。
血管にコブがあり、皮膚に症状が出るまで進行している状態はとても重症で、手術加療必要です。以前は入院が必要であった治療も、今では日帰り手術が可能です。
当クリニックでは、可能な限り順番をお待ち頂くことがないようスムーズに診察・治療を受けて頂けるよう努めています。
当院では、術後のアフターケアについても真摯に対応しています。痛みなど不安な事があった際は、直ぐにご連絡下さい。
下肢静脈瘤の術後に痛くならないために以下のことを守ってください。
術後にお渡しする痛み止めは痛くなってから服用しても効果が低いので、あらかじめ痛くなる前に服用してください。
つまり、痛み止めは早め早めに服用することが、効果的です。
但し、退院時に説明する飲み方を守ってください。
決して多く飲むようなことはしないでください。痛くて我慢出来ないときは連絡下さい。
痛みを我慢すると痛みが取れにくくなりますので注意してください。
術後、夕方もしくは寝る前に坐薬を入れると、ほとんど痛みを抑えることが出来ます。
坐薬を入れる時間は、退院時に説明させていただきますので守ってください。
太股の痛みにはスポーツ用のサポーターを使用します。しっかり圧迫することで静脈を固定した状態にすることで、幾分痛みを抑えることが可能になります。