初診は2025年2月中旬以降に予約できます。

日帰り手術は2025年2月中旬以降に予約できます。

日帰り手術件数 13,644件
(2004/5~2025/1)

肛門疾患:
7563件
下肢静脈瘤:
3685件
鼠経ヘルニア:
1479件
切開術:
917件

下肢静脈瘤の治療法

楽クリニックでは、下肢静脈瘤のどの治療も保険適用の日帰り手術が可能です。

下肢静脈瘤は悪性の病気ではありませんので、治療を受けなくても健康を損なうことはありませんが、放置して自然に良くなることもありません。
根本の原因となる血管の状態に合わせ、異なった方法を選択し、患者さんの症状に最適な治療をお勧めしています。

症状に合わせた治療方の選択

下肢静脈瘤の検査結果を画面で確認しながら患者様に最適な治療を説明する楽クリニック藤田院長。
下肢静脈瘤の検査結果と治療方法を、画面を見ながら患者様に詳しく分かりやすく説明します。

下肢静脈瘤の根本治療は手術ですが、全ての症状に手術が必要とは限りません。手術を行うかどうかは、重症の程度やご希望により判断をします。

ボコボコした血管のコブがなく、網目状や蜘蛛の巣状になった細い血管の症状は経過観察で良いでしょう。また血管のコブがあっても、問題なく日常生活が送れているなら、医療用弾性ストッキングを着用するなどの保存的治療でも十分な場合も多くあります。

コブが大きくなり、だるさやこむら返りなどの症状を自覚する場合は、治療のご希望を伺った上で「手術の検討」をします。

膝下のかゆみや色素沈着といった皮膚の炎症がある場合は、早めに手術をおすすめします。

少しずつ症状は進行していきますので、体に負担を掛けないよう、重症化する前に専門医に相談し、身の回りのことが出来る元気な内に治療するのが良いでしょう。
詳しい症状は「下肢静脈瘤について」をご覧ください。

下肢静脈瘤の治療 その1
医療用弾性ストッキングによる圧迫療法

足のサイズや下肢静脈瘤の症状にあった圧迫圧の医療用弾性ストッキングを着用
一人一人の患者様の足のサイズ、下肢静脈瘤の症状にあった圧迫圧の医療用弾性ストッキングを着用することで進行を抑える事が出来ます。

圧迫療法は、足先からふくらはぎにかけて圧迫し、足元に溜まりやすい静脈の血液を、心臓へ戻す効果があります。

足の血管のコブはあるが、それ以外に不快な症状がない場合、まずは医療用弾性ストッキングによる圧迫療法を行います。

圧迫圧の強い医療用弾性ストッキングを日常的に使用することで、足の不快な症状の軽減下肢静脈瘤の進行の予防に繋がります。
適切なサイズでないと効果が少ないので、医療機関で測定し、自分に合ったものを着用するようにして下さい。

下肢静脈瘤の治療その2
日帰り手術による治療

だるさ」「こむら返り」「かゆみ」「色素沈着(皮膚の炎症)」などの症状がある人には、手術を勧めています。

当院では、「レーザー治療」「ストリッピング手術」「硬化療法」を、症状に合わせて選択・治療します。

日帰り手術は、レーザー治療を主に何れの治療も保険適用で受けることができます。点滴で浅く眠る全身麻酔で、手術は1~2時間程、来院から2~3時間程で帰宅となります。

手術当日は家事など安静の必要はなく、翌日から軽い運動や仕事・入浴が出来ます。

術後一定期間は、定期的な検診を受け手いただく必要があります。

1)レーザー手術

下肢静脈瘤になった静脈内にレーザーファイバーを入れて静脈を閉塞させるイラスト図。
殆どの下肢静脈瘤治療は、レーザーによる治療(下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術)で行います。

原因となる静脈の血管内に細いカテーテルを入れ、レーザーを当て、血管を焼いて閉塞させる方法です。

術後の痛みや内出血が少なく、傷も針穴程度なのでほとんど跡が残りません。照射後の血管は、ゆっくりと体内に吸収されて無くなります。治療で血管が消失しても、多数の静脈が張り巡らされているため、足の血流に全く問題は起こりません。
術後に一時的な太もものつっぱり感を自覚することがありますが、時間とともに改善します。
再発率は低く、治療効果の高い方法です。

レーザー手術はこんな方におすすめです
  • 傷跡を残したくない
  • 痛みが怖い
  • 多少費用が高くても、早く治療を終えたい
  • 再発させたくない

※治療方法は、医師の診断により決定します。

大きく太くなった血管や蛇行して複雑になった血管は、レーザー治療では効果が期待できない場合があります。また、皮膚表面に近い血管には不向きな為、従来のストリッピング手術を選択することがあります。

レーザー手術は、該当する静脈を閉塞してしまう事から、静脈を取り除くストリッピング手術同様に再発率は極めて低く、治療効果の高い手法で、日帰り手術が可能(入院の必要の無い)です。

下肢静脈瘤になった静脈内にレーザーファイバーを入れて静脈を閉塞させるイラスト図。
レーザーで静脈瘤を閉塞させることで、血液が流れなくなる。閉塞した静脈瘤は、自然に身体に吸収され消滅します。

下肢静脈瘤のレーザー手術は、径の細いレーザーファイバーを血管の内腔に挿入してレーザーを当て静脈瘤を閉塞させます。レーザーは波長が1470nmで、血管の壁を変性し収縮させる性質をもっています。 照射後血管が縮まり閉塞します。

閉塞した静脈には血液が流れなくなり、約1年程で自然に体内に吸収されますし、静脈は足全体に無数に張り巡らされていますので、治療で閉塞しても全く問題ありません。

レーザー手術は今までの治療方法に比べて、短時間での治療が可能で、体の負担も少なく、治療による跡が目立たないなど、多くの利点を有しています。唯一の欠点は術後に内出血やつっぱり感と痛みを太ももに自覚することですが、時間とともに症状は消失します。

ELVeSレーザー1470
「ELVeSレーザー1470」は、厚生労働省より承認された下肢静脈瘤血管内レーザー装置です。

当院では、2005年9月より、下肢静脈瘤のレーザー治療装置を導入し、当時としては早い段階でレーザー手術による治療をスタートしました。

2025年2月現在、保険適用のある1470nm下肢静脈瘤血管内レーザー装置「ELVeSレーザー1470」を導入しており、患者さまへの身体の負担も少なく、手術部位の創がほとんど残りません。また局所麻酔で約30分程での手術が可能ですので、治療後すぐに歩くことも可能です。

下肢静脈瘤のレーザー手術のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

レーザー手術のメリット
  • ほとんど傷がつかない(ほとんど傷跡が残らない)
  • 短時間で治療ができる
  • 日帰りが可能
レーザー手術のデメリット
  • 内出血がやや多い(980nm)
  • 太ももの一時的なつっぱり感や痛みががある(時間とともに改善されます)
  • 細い静脈や場所によってはレーザー治療が出来ない

2)ストリッピング手術

正常な静脈弁と下肢静脈瘤になってしまった静脈弁のイメージ

大きく太くなった血管や蛇行して複雑になった血管を、広範囲に取り除くことができます。
切除する血管の両端の皮膚を小さく切開し、原因となる血管をワイヤーに結び付けて抜き取る方法です。

5~15ミリ程度の小さな傷で、術後の痛みもごくわずかです。内出血することがありますが、ゆっくりと自然に消えていきます
レーザー手術同様、再発が少ないのが特徴です。

【ストリッピング手術で治療するケース】
血管が蛇行していたり血管が太過ぎてレーザー治療では治療が困難な場合など。

3)硬化療法

静脈弁がきちんと機能していれば血液は逆流せず循環するイラスト

軽度な下肢静脈瘤(網目状・くもの巣状静脈瘤)の治療に対して用いられます。静脈の血管の中に硬化剤を注射し、原因となる血管(静脈瘤)を硬化剤で固めます。

治療した部分に内出血が起こりますが、1、2週間程で改善します。その後、静脈に沿って皮膚の表面が茶色くなることがあり(色素沈着)、硬くなってしこりになります。
半年も経つと、しこりは消えますが、色素沈着は消えるまで1~2年くらいかかります。

【硬化療法で治療するケース】
網目状静脈瘤・クモの巣静脈瘤 など軽度な下肢静脈瘤。

下肢静脈瘤が原因の潰瘍の治療

下肢静脈瘤を放置して症状が悪化すると、膝下、特にくるぶし周囲が色素沈着により茶褐色になります。その状態で放っておくと、皮膚がただれて液がにじみ出たり、潰瘍で穴が空いたりします。静脈瘤が原因の潰瘍は、皮膚状態が重症な割に痛みが少ないのが特徴です。しかし、血液や浸出液が出て、感染症の心配もあるので治療が必要です。

潰瘍の治療はまず、足を締め付ける医療用の包帯やストッキングを履く圧迫療法を行います。足の表面の血管に停滞している血液を足の奥(深部)にある主な血管に押し戻し、血流と皮膚症状の回復を図ります。基本的には消毒の必要がなく、患部を洗浄して圧迫します。圧迫と同時に、必要に応じて飲み薬や塗り薬を使用することもあります。病状や状態を診ながら、原因となっている静脈瘤の手術をすすめていくことになります。

血管にコブがあり、皮膚に症状が出るまで進行している状態はとても重症で、手術加療必要です。以前は入院が必要であった治療も、今では日帰り手術が可能です。

下肢静脈瘤の検査・治療の流れ

当クリニックでは、可能な限り順番をお待ち頂くことがないようスムーズに診察・治療を受けて頂けるよう努めています。

正常な静脈弁と下肢静脈瘤になってしまった静脈弁のイメージ

①問診・診察

  • 初診時、看護師より問診があります。
    ※アレルギーをお持ちの方は、必ずお申し出ください。
  • 足全体の超音波検査(エコー)を受けます。
    必要時、検査用のハーフパンツにお着換えしていただきます。
    初診は、症状のあるなしに関わらず、立った状態で、両下肢の超音波検査をします。
  • 検査後、院長より症状を説明させていただきます。

②術前検査

  • 手術の場合「採血」「心電図」「胸部レントゲン」の検査があります。
    ※検査は平日の早い時間に、後日来院をお願いする場合があります。

③手術日の決定・手術前説明

  • 手術日のご希望を伺い、手術日を決定します。
  • 看護師より、手術日当日のお持物、前日までの過ごし方などをお伝えします。
  • 院長より、手術の方法、手術前の説明をお伝えします。

④手術当日

  • 超音波検査後、手術室に移動します。
  • 点滴で麻酔をかけ、眠っている間に手術を開始します。
  • 手術後歩いて回復室まで移動し、30分~1時間ほど休んでいただきます。
  • 手術後の注意点、薬の使い方、ストッキングの使い方の説明を受けていただきます。
  • お会計を済ませ、ご帰宅となります。

⑤術後(翌日)

  • 手術翌朝、院長より術後の様子を、お電話で確認させていただきます。

⑥再診(術後診察)

  • 手術を受けた方の足の超音波検査をします。
  • 術後経過に応じた間隔で、合計4~5回ほど通院していただき、終了となります。

手術後の経過と過ごし方

当院では、術後のアフターケアについても真摯に対応しています。痛みなど不安な事があった際は、直ぐにご連絡下さい。

痛みについて

  • 手術後の強い痛みはほとんどありません。一度も内服薬を服用しないで済む方も多くいらっしゃいます (レーザー手術治療・硬化療法後には約3~4割の方に、つっぱり感・痛み・しこり感を感じますが、内服薬でガマンできる程度の症状で、時間とともに良くなります)。
  • 包帯は、動きにより少しずつきつくしまってくることがあります。広い範囲で痛くなる場合には、包帯を巻きなおしすこし緩めるか弾力性ストッキングに履き替えてください。
  • 万が一、強い痛みがある場合は、我慢せずにご連絡ください。

お薬について

  • 手術後は1日~2日間は、内服役や座薬は必ず使用してください。以後は、痛みがなければ痛み止めの服用は止めていただいてもかまいません。
  • 痛みは我慢せず、痛み止めの薬を飲んでください。痛みが強くなってからでは薬の効果は悪くなります。

圧迫サポーターの取替えについて

  • 手術の翌日にサポーターを取って、ストッキングに履き替えてください。
  • サポーターがずれてきた場合は、巻きなおしていただいても問題ないです。
  • サポーターがずれて、水ぶくれができることがあります。水ぶくれはつぶさず、その上からやさしくバンドエイドなどをはっておいてください。
  • サポーターをはずしたときに、皮膚が赤紫になっていることがあります。皮下出血が原因ですが、約2週間ほどで消えていきます。

傷のケアについて

  • キズは、溶ける糸で縫っております。術後の消毒はしなくてもかまいません。
  • キズの上に貼ってあるテープが黒くなることがありますが、はがさないでください。防水テープははがしてもかまいません。
  • 万が一、液が出てきたり、キズの周囲が赤く腫れたり痛みを伴う場合は、ご連絡ください。

お風呂(入浴)について

  • 包帯をはずした日からシャワーはできます。入浴は、包帯をはずしてから翌日目からにしてください。
  • 手術の翌日から普段通りの仕事程度は可能です。
  • ウォーキングや自転車も翌日から可能です。

医療用弾力性ストッキングについて

  • 手術後一週間は、入浴時以外は履いて下さい。以後、夜間は脱いでいただいてかまいません。
  • 当院のストッキングコンダクターの指導のもと御使用ください。
  • 術後は最低1ヶ月間は履いてください。
  • 以後も長く履くことをおすすめします。

下肢静脈瘤の術後に痛くならないために

下肢静脈瘤の術後に痛くならないために以下のことを守ってください。

痛み止めの飲み方

処方された痛み止め薬を飲む女性のイラスト

術後にお渡しする痛み止めは痛くなってから服用しても効果が低いので、あらかじめ痛くなる前に服用してください。
つまり、痛み止めは早め早めに服用することが、効果的です。
但し、退院時に説明する飲み方を守ってください。
決して多く飲むようなことはしないでください。痛くて我慢出来ないときは連絡下さい。
痛みを我慢すると痛みが取れにくくなりますので注意してください。

坐薬の使用

術後、夕方もしくは寝る前に坐薬を入れると、ほとんど痛みを抑えることが出来ます。
坐薬を入れる時間は、退院時に説明させていただきますので守ってください。

サポーターの使用

太股の痛みにはスポーツ用のサポーターを使用します。しっかり圧迫することで静脈を固定した状態にすることで、幾分痛みを抑えることが可能になります。

下肢静脈瘤について詳しく読む

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①下肢静脈瘤について

足にコブのような腫れ。むくむしダルい、痒みなど…。このような症状は、下肢静脈瘤の症状であることが考えられます。

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②下肢静脈瘤の検査

当院では、下肢静脈瘤の患者様には以下の診察・検査を行います。下肢静脈瘤を治療するにあたり、手術による治療が……

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③下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤の治療は、患者様の症状によって適切な方法を用います。初期診断の結果、症状が軽度の場合は、基本的……

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下肢静脈瘤の進行を遅くする事はある程度可能ですが、完全に予防することは現実的には難しいです。下肢静脈瘤は……

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下肢静脈瘤は一体どうやって発症するのでしょうか?まずは下肢静脈瘤について正しく知っておく事が大切です。ここで……

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⑥下肢静脈瘤Q&A

下肢静脈瘤について分からない事や悩み事など、患者様からよくあるご質問をピックアップしてQ&A形式で分かりやす……

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⑦医療用弾性ストッキング

医療用弾性ストッキングは、特殊な編み方により、足をしっかりと圧迫するように出来ています。足首部分が最も圧力が……

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